roja music

音楽の話とライブの記録。

フルカワユタカ presents 「5×20」

@新木場STUDIO CHOST

 

SAIというACIDMANと同年代のバンドが集結した素晴らしいフェスが終わった直後に、ACIDMANがフルカワユタカのアニバーサリーライブに出演されると発表された。

この年代のバンドど直球世代の私に、行かないという選択肢はなかった。SAIの興奮そのままに、すぐさま友人を誘いチケットを取った。

フルカワユタカ・・とても呼び慣れないのでいつも通りスターと呼ぶ。彼はDOPING PANDAのフロントマンだった。私はドーパンの熱心なファンではなかったが、フェスで成り上がっていく様を目の当たりにしていた世代で、そのオーディエンスを巻き込む楽しいダンスロックを見に、何度もライブに足を運んでいた。

そして、そのぐいぐい上り調子の時にドーパンのワンマンに行った。そう、この日の会場、新木場STUDIO CHOSTだ。昔はきちんとライブの感想を毎回書いていたので記録が残っていた。

rojamusic.hatenablog.com

この頃のドーパンはかなりイケイケであったが、どういうわけだかいつ頃からかフェスに出なくなり出し、見ることが少なくなり、そのうち解散してしまった。

www.barks.jp

その辺の経緯はこのスター本人の連載でも書かれており、なるほど2009年が契機であったかと、蓋を閉じていた箱がそっと開いたような気持ちになった。

ちなみにこのライブのホリエくんのMCでも「連載の通り僕はまだあまり仲が良くなくて・・・」と触れていたが、このネットラジオは仲が良くないからできる、身の上トークをしっかり丁寧にやっていて、00年代世代にとっては結構興味深いものとなっている。色々バンド界隈もややこしいよね。もっとややこしいのはスターの性格で、以下の大木さんとの対談でもそれは語られている。

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あの頃、めちゃくちゃ嫌われていたというのだ。10年経って、色々あって笑い話に出来るのがまたとても興味深いではないか。

さて、このライブはスターの親友、同期、仲間、先輩、後輩、そろい踏みのライブであった。本当に嫌われてたら、こんなに人は集められまい。

それどころか、MCで出てくるのはひたすらにいじられるスターの愛され方。「あんなやつでどーしようもないところもあるけど、ほっとけない」感がすごかった。

また、ソロでどうしようもなく迷走した時も、人のつながりによって、ベボベのサポート、イチさんのサポートなどを経て、スターはこのようなライブをやるまでに身を持ち直した。スターは確かに大勢に嫌われていたのかもしれないが、人の縁やつながりに恵まれて今日という日が迎えられたのだという事がはっきりとわかる、いいライブだった。この世代のロックファンとしては何回も何回もジーンとする場面があった。

少ない自分の持ち時間の中で、どうしても呼びたかったけど都合つかなかった友達の曲をやります、と言ってスターがフジファブリックのロマネを演奏した事は、また今日の大きなトピックの一つでもあった。スターにとっての志村さんの存在の大きさを痛感したし、またこの世代のロックファンであれば、志村さんの事は忘れられない存在だ。こうやって歌って、引き継いでいく絆。スターって本当に情深いんだなぁ・・と思っていた矢先。フルカワユタカの持ち時間が終わり、暗転。

するとバンドセットがフルカワユタカバンドの4人から3人へと変更される。そして流れてきたのはドーピングパンダのSE!セッティングをしている人もDOPING PANDAのTシャツを着ているではないか!!!!!!

大木さんはドーピングパンダ復活しなよ、何かが起きるよ、としきりに前振りをしていた。フラグは充分たっていた。いや、しかしだ。予感はあっても本当になるとは・・・

DOPING PANDA 今宵再集結!!!!!

とにかくぶち上がった。

曲が始まったらもう、完璧にドーパンだった。ブランクは感じさせない3人のグルーブ。何年も聞いていなかったのに、身体が覚えているので飛び跳ねる。

この歳になると、解散したバンドのまさかの復活、というのは何度も経験した。それでも、こんな身近なバンドの復活の一夜を目の当たりに出来るなんて。

スターは言った。「先の事なんて何も決まってないけど・・・不思議と最高に楽しい。バンドって不思議だな。生きてるとこういう事もあるんだな」

3人の顔は・・・とにかく笑顔。戸惑いも不安もたくさんあったと思うけど、こんなに大歓声で迎えられた事は、3人の胸に刻まれただろう。

先の事はわからない。ただ、この日の夜の復活祭は素晴らしい夜だった。ただ、それだけ。ただ嬉しかった。

ドーパン復活のきっかけは、「大木が脅迫されたのが一番」とスターは言っていた。「ドーパン復活しないなら、ライブでない」と脅迫されたというのだ。きっとスターの性格だから、なかなか勇気が出なかったにちがいない。それを大木さんが背中を押してくれたという事がはっきりとわかる。終演後、大木さんはハヤトさんに握手したくてウズウズしていて、順番待ちをしていた。そんな大木さんに、スター自らガシッと熱い抱擁をした。熱い気持ちのこもった感謝の抱擁だった。

どこかでこじれた関係。でも、ずっとまたやりたかったんだね。そんな熱い想いを目の当たりにして、私も長文で感想を書かざるおえなかった。

バンドってやっぱり素晴らしい。この世代のバンドが、やっぱり好きだ。

演奏後、大木さんは一言「感動しちゃったね」なんて言いながら、transient happinessが3人に演奏できるかどうか甲斐甲斐しく一人一人確認して演奏させたりしていた。イチゴはそんな大木さんの事を「パリピになってた」と表現。大木さん、めちゃくちゃドーパン好きで、めちゃくちゃ楽しんだんだね。大木さん、ありがとうね。

 

スター、改めておめでとう。最高の一日だったよ。

 

the band apart

FULLSCRACH

FRONTIER BACKYARD

ホリエアツシSTRAIGHTENER, ent)

ACIDMAN

造花が笑う

FREE STAR

ミレニアム

ある証明

愛を両手に

BRAHMAN

夜の本気ダンス

Base Ball Bear

Keishi Tanaka

LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS

ART-SCHOOL

フルカワユタカ

DOPING PANDA

 

 

 

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