roja music

音楽の話とライブの記録。

 NICO Touches the Walls ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ヒミツキチ 「カベ ニ ミミ」 DAY14「N」

光村龍哉企画「僕の中の孤独が連れてきた音たち2」
1.demon (is there?)  
2.3年目の頭痛薬
3.衝突
4.サラ=レイニーデイ
5.梨の花
6.鼓動
7.新曲
8.ニワカ雨ニモ負ケズ
9.エトランジェ
10.葵
11.君だけ
12.Passenger
EN1.芽

2回目のカベニミミです。この日はみっちゃんの日。孤独がテーマという事でかなりNICOのコアな部分が出たライブになっていました。エトランジェを久々に聴きたいなぁと前回行った時に思っていたので、まさにどんぴしゃでした。
鼓動が終わった後に、光村の部屋と題して、普段一人で孤独に曲を作る形を再現。カベニミミの曲を作る事に。「落ち着いたのとオシャレなのどっちがいい?」と聴いて、客がみんな「オシャレ!」と回答したので、かなりオシャレアレンジに。なんか久保田利伸みたいだったわ(笑)歌詞も即興なのであまり意味はあまりませんが「もし、俺のギターに耳があったら 聴いてみたいことがある 答えは言わなくて良い この曲は皆の心にひびくかな」
みたいな感じの歌詞で何回か歌い直してました。結局1曲として仕上げようと1番ギター、2番お菓子、3番カベニミミだったのかな。作り上げてました。まぁカベニミミという小さい空間だからこそ出来る取り組みだなと思いました。2番がお菓子ってのはなんかセンスがちょっとね(笑)なんらかの形で形になるとカベニミミの良い記念になりそうですね。
その次のニワカ雨もみっちゃん一人。これもオシャレアレンジで自分は元気元気な原曲よりこっちのほうが好きかな。
自分のやりたい事と、皆を楽しませる事の狭間で迷っていた時に出来たPassenger。孤独をテーマにしたセトリだからこそ、ひときわこの曲が輝いて聞こえました。

命の限り 声を枯らして
孤独を歌う僕はPassenger
わけもなく今は 叫んでるだけ
少しでも遠くへ 伝わればいいなんてね

私はPassengerというアルバム自体が好きなんですが、この曲がこんなに輝くとは思っていませんでした。孤独はやはりNICOの大事な要素であるということを再認識。みっちゃんが何を歌いたいか。その事をひしひしと感じさせてくれました。人は誰しも孤独だし、孤独を愛しているけど孤独を嫌いでもある。孤独なしでは生きていけないし、孤独だけでも生きていけない。一番身近な要素であるし、孤独に寄り添うのもまた音楽なのだと。
カベニミミ全体のセットリストを見ていると、みっちゃんが孤独、古くんが夜をテーマにしたセトリを作っていますから、自分たちでもやっぱりここは外せない要素であると、カベニミミを通して再認識していそうだなぁ。
本人たちもかなりカベニミミの手応えを感じているようで「あともうちょっとで終わるのが本当に寂しい。またやります!思ったより体調も問題ないし、今度はもっと過密スケジュールでやります!」みたいなことを言ってましたが、確かに懸念していたみっちゃんの声は意外と問題なく。声のケアは勿論されてると思いますが、無理しない発声が出来てるんだなー。すごいなぁ、若いのか、楽しいが勝っていて、辛くないのかもしれないな〜幸せな事ですね。
ちなみに一緒に行ったさっかん好きの友達はみっちゃんの自己愛を感じすぎてお腹いっぱい、って感じだったようですが汗。
カベニミミならではのライブだったと思います。