roja music

音楽の話とライブの記録。

 ACIDMAN LIVE TOUR "LIFE"

@幕張メッセ

どう言葉にしたらいいんだろうか。
どんな言葉も今日のライブを表すには足りない気がするが、とにかく早く、早く文をしたためなきゃ!という思いと、じっくり考えてからしたためたい思いが相反している。
とりあえず以下、セトリです。

SE:LIFE (the beginning)
REMIND
ストロマトライト
swayed
Ride the wave
River
(MC)
式日
スロウレイン
街の輪郭
リピート(アコースティック)
赤橙(アコースティック)
WALK
room NO.138
彩-SAI- (前編)
彩-SAI- (後編)
(MC)
オールドサンセット
FREE STAR
金色のカペラ
world symphony
ある証明
(MC)
UNFOLD
TO THE WORLD'S END


EN
シンプルストーリー
アイソトープ
YOUR SONG
SE:LIFE (the ending)

良いライブだった事は間違いないのですが、それと共に思い出に残るライブだった。
大木さんの喉の調子が悪くて、絶唱に近い状態だったこと。
大きな幕張のステージの中で、3人が小さく寄り集まって、果てしなく優しくて柔らかいアコースティックを聞かせてくれたこと。
国内最大級の映像、特に彩に力が入り過ぎていたこと。
どれもどれも印象的すぎて、一口には言い表せない。
特に大木さんが本当に悔しそうだったのが印象深い。わりと感激屋さんな大木さんですが、今回流した涙は悔し涙もあったのかな…と。DVDがこの状態を撮ったものなのは残念でもありますが、良い記録になるかもしれないなぁと思う。
それにしても本当に、ACIDMANを好きになって良かったなぁ。毎回言い過ぎて若干陳腐ですけど、だって本当にそう思うんだもん!(もん、て。)3人の小さなトライアングルが、こんなにも大きく綺麗で凛としているのはなぜなんだろう。私もあの人たちに恥じぬ人でいたい。あのメッセージを受け止められるような人でありたい。そう思います。


…冒頭にカタい事書いちゃいましたが、以下はテンション高めにその他の感想について。長いのでご注意を!



ホールは結局4・5だけ使ってるように見えました。多分。3で、クロークやグッズ販売を。縦長の配置で、CDJのギャラクシーと飲食ブースをぶち抜きで使っているような感じ。前方後方で分けて、前方がAブロック、後方左右でBCだったようです。リストバンド制でなぜか俄然テンションがあがりました。

ステージには巨大な白いスクリーンと、上部に後ろの人用のスクリーンが。10分押しくらいで客電が落ち、LIFE (the beginning)が始まると、巨大スクリーンに光の鼓動が。ここの映像は生命の誕生と宇宙の誕生を重ね合わせたかのような映像だった。始まる、何かが。
LIFE (the beginning)が終わり、イチゴのドラムソロが始まると、巨大スクリーンにはイチゴの影が映し出される!そして大木さん、サトマも映し出され、3人のシルエットが!!この演出好きなのでテンションあがりました!!セッションの途中で巨大スクリーンは撤去。REMINDが始まる前にもう大木さんが幕張いくぞー!!って言ってたかな。
REMINDが始まり。大木さんの声の調子が…と思ったのですが…これはまた後でゆっくりと。
最初の映像はストロマトライトからでした。ステージの横いっぱいにビジョンが!!これがすごかった!!これが国内最大級だったようです。例えて言うなら野球場のリボンビジョンのような感じです。もうちょっと太いけど。ストロマトライトはピンクのなんか…そんな映像…(あいまい)
続くswayedも映像つき。こちらは黄緑や青のの光線がどんどん流れていくようなそんなイメージ。あぁ、せっかく映像の解説がしたいのに表現が下手すぎて泣けてくる…。
スロウレインは仙台から後半戦はやっていたようですね。やっぱりあまりにもgreen chordから少なすぎるって思ったのかな(笑)
街の輪郭が終わると、にわかに色めき立つ前方の人たち。はじっこにいた私(しかもポジショニング失敗しあまり良くない位置)はよくわからなかったのですが、スポットライトが3本照らされてわかりました。アコースティックセットでした。このサプライズには驚き!!大きなステージに3人が小さく寄り集まって左からサトマ、大木さん、イチゴ。イチゴが叩いていた楽器はカホンというらしいです。やった曲目はリピートと赤橙なのですが、これが本当に本当に本当に素晴らしくて。アレンジとしては、second lineのようなボサノバ調。リピートを聴きながら本当に混ざり合う海と太陽が見えた。いや、真剣に。そして始まった赤橙。大木さんのソロから始まりました。そうです。あのトップランナーでやったバージョンです。これは…聴きながら正直涙しました。赤橙で出会った時の事を思いだしたら、なんだかしらないけど泣けてしまった。あの時出会えて本当に良かったなーって。2曲とも曲の良さが本当に際立っていて素敵でした。大木さんが「たまにはこういうのもいいでしょ」なんて言ってたけど、一度じっくり座りな雰囲気でアコースティックライブとかいつか見てみたい、と思いました。
WALKでは、後ろの巨大スクリーンに、夜のビル街の映像が。写真と言った方がいいのかな。数個ぽんぽんと移り変わって、最後に夜景。という感じです。都会で頑張ってる女の子感、出てましたね(笑)
room NO.138では、オレンジ基調の映像。最初のサトマソロがいつもより長くて良かったのですが、音が最高潮に割れまくっていました…。残念でなりません。DVDでちゃんと聴きたい。
そして始まる彩。前編はいつものPVですが、後編が…すごかった!今回の映像の中で一番気合いが入っていました。横長のスクリーンを飛び交って行く発行体のような鳥。燃えているのか?火の鳥なのか?2羽重なったりして…最後は…だめだ表現できません!DVDをお楽しみに!(笑)

MCは、全体的にイチゴ今回のツアーのMCすべてにリベンジをしようとしたものの、あえなく失敗、というような…(笑)
まず、Tシャツの話題でバカにされ続けたので、昨日表参道に行ってNEWTシャツ買ってきました!と言うものの「それもどうかと思う」みたいなことをサトマに言われると、反撃とばかりにmixiのコミュニティの話題などを持ち出し、「コンビニでジャンプ立ち読みしてワンピースで泣いてるくせに!!」なんて事を暴露される始末。客からかわい〜♪という声があがると、「かわいくない!!31のおっさんがコンビニでワンピース読んで号泣なんてかわいくない!!」と必死(笑)イチゴ、どんだけサトマの評判落としたいんですか(笑)
その後、大木さんに大学時代大木宅に転がり込んでときメモをしていたこと、なっちを応援してたこと、プッチベストを買ったこと、住所などを暴露されていました(笑)イチゴ、同じ区に住んでたんだね!(笑)
んで、ゲイじゃない!って頑張って主張してました。ははは。あとはハルク・ホーガンのモノマネして滑ってたりしました。MCに関してはこんなこといわれちゃってますけど。まぁあの、ご愛敬ってことで…。
ここで、大木さんから3日前から喉の調子が悪いこと。前々からの体の弱さをふがいなく思っている事。珍しくプレッシャーを感じている事。歌えなくなったらみんなで歌ってほしい。と言うことが伝えられました。確かに大木さんは体が弱い。ツアー中一回はいつも風邪ひいてんじゃないかって思う。でもそれだけ体力を酷使してるって事なんだろうなぁ…。早く良くなりますようにと願ってます。ロッキンは万全でありますように。

MCが終わり、後半戦オールドサンセット。この始まり方が……また本当にカッコよかった!ギターソロカッコよすぎだろーーー!!DVDの楽しみがまた一つ増えました。映像はサンセットビーチの止め絵。おおー!て感じだったけど、これだけなにも変化がなかったなぁ。
FREE STARではミラーボールと、後ろの横長ビジョンに星空。幕張が光に満ちたーー。個人的にはビジョンも動いてほしかったなぁ。
金色のカペラから…いよいよ大木さんの声が…。派手にひっくり返ったりしてしまってました。
ある証明は今日もタメなしバージョンでした。サビでは炎がばーっとビジョンに!テンションあがりましたがあってたのかな?(笑)
ここからもう…途中歌わないところが出てきて。みんなで必死に歌っていた。

そして、ある証明が終わって。大木さんのMCが始まりました。
ここで印象に残っているのは。大木さんがはっきりと「焦っている」と言ったこと。「あと一体何曲つくれるのか、何枚アルバムを出せるのか。そう考えたら早くもっとみんなに伝えなきゃって焦った」って。これを聴いてほんとせつなくなった。ファンとしては、ずっとずっとやってくれた方が嬉しい。でも、いつかきっと終わりはくるんだろう。そんな事を本人…大木さんもきっと感じている。だからこそ、今できることをがむしゃらにやってる。何かしてないと、不安になるんだろうなぁ。
そして。生きるってことは、善か悪かなんてはっきりとは言えない。でも、善だってはっきりと言っていて行く。何が正しいか、自分で決めていく。
そう力強く言った大木さんが言葉につまって。体を震わせて泣いていた…
全力で大木さんを呼ぶみんなの声。この日はよく野太い声が飛んでいたけど。この時は本当にすごくみんな声をあげていた気がする。大木さんの名を呼べば、大木さんに大丈夫だよ、みんなここでちゃんと受け止めてるよ、って伝えられるんじゃないかと。そんな気がして。

UNFOLDが始まって。バックには一本の木と、野原と、移り変わる風景のビジョン。UNFOLDはライブで聴くとCD以上に力強くて、美しい。なんていい曲なんだ、と思わされる。でも今日は…大木さんが歌えない部分を、みんな必死に歌っていた。あんなに感動的な光景になるとは、思わなかった。正直私は去年のtowardの合唱よりも素晴らしかったんじゃないかなーと思います。

TO THE WORLD'S END。この曲は…もう本当に大木さんが最後の力を振り絞るかのように歌っていた。サビが本当に出ていなくて、この曲は完全に絶唱に近かった。
でもだからこそ、泣きたくなるぐらいに伝わるものがあった。歌って、技術の上手い下手よりもやっぱり想いなんだって改めて実感した。「ライブでは何よりも想いを大切にしている」って何かで言っていたように、何かを伝えたいっていう想いが、声がでないということによって尚更に痛烈に伝わってきたように感じました。本当に、本当に感動的な最後の2曲でした。ライブが終わってずっとこの曲のサビがぐるぐると回っていた。

わりと長めのアンコールの後に、出てきた3人。
イチゴが俺のタオル落とすなよ!って言ったのはいつだっけ。ここじゃないか、冒頭だっけ。(笑)
アンコールの3曲は、何かを跳ね除けるぐらいの熱いテンションで。
シンプルストーリーまたやってくれた!ありがとう!今年のACIDMANは風、冴ゆるで始まったんだよなぁ。一味違うな、と思ったのは外れじゃなかった!
そしてアイソトープ!やっぱりアイソトープ、鉄板!
最後はyour songで大団円。
終わって上にあったスクリーンが下りてきて、LIFE(the ending)とともに終わりの映像と、スタッフロール。そしてFinの文字。大歓声と拍手とともに、今回のライブは終了しました。

ダブルアンコールで廻る巡るやるかな?と思ったけど、大木さんもあんな状態だったし、それ以上にもう大満腹だったので、なくてよかったのかなーと思います。また聴きたいけどね。

大木さん、リベンジします!って言ってました。
やる男だよ、大木伸夫は!!
次のACIDMANに、期待して行きましょう!!

今回行けなかった方はぜひDVDを!BSの放送を!お待ちください。大木さんの喉は残念だったけど、本当にいいライブだったので。今のACIDMANが持てるすべてを注ぎ込んでいたライブだったと思います。見終えて今、充実感でいっぱいです。ACIDMANが好きで本当によかった!!ありがとうACIDMAN!&チームの皆様!!